キランソウ(ジゴクノカマノフタ) [金瘡小草] シソ科 花期:3~5月
  別名:葉が地面に張り付くように生えるところからジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)。
  全体に長毛が多く、葉身基部が葉柄に流れ、少し締まり無く思える。

キランソウ pym_1122_831
  2020  11/22

多年草
 本州〜奄美大島の路傍や山麓などの陽地に生える。ロゼット葉は広倒披針形またはへら形で鈍頭、長さ4〜9cm、幅0.7〜2.5cm、鈍頭、基部は細まって、縁に波状の鈍鋸歯があり、上面は濃緑色でやや光沢があり、まばらに毛がある。茎は四方に出て地表をはうが、節より根を出すことなく、長さ5〜15cmになる。茎葉は長楕円状倒披針形、長さは柄も含め2〜6cm、幅0.5〜2cm。葉腋に濃紫色の花を2〜3個ずつつける。萼は長さ3〜4mm、全体に多細胞の縮れた毛がある。花冠は背面で長さ8〜10mm、上唇は短くて2裂、下唇は3裂して開出、中央裂片はは大きく、さらに2浅裂する。分果は卵球形で長さ1.5〜1.8mm。花期は3〜5月。(日本の野生植物)