名 前オオヒナノウスツボ学 名Scrophularia kakudensis Franch. var. kakudensis
和 名大雛の臼壺別 名
科 名ゴマノハグサ科属 名ゴマノハグサ属
分 類多年生草高 さ 約1m
花 期8~9月花 色 暗赤紫色
生育地草地や低山の林縁にはえる。似たも ヒナノウスツボは,茎や葉が柔らかく,茎の稜はやや角ばり蕚裂片は3角状でとがる。 
特 徴葉は対生しやや厚く、長卵形、鋸歯がある。 茎の先によく分枝する円錐花序をつくり、多くの花を開く。
名前由来「大雛の臼壺」の意で、小さな壺形の花を臼や壺に見立てたもの。


オオヒナノウスツボ pym_0905_718
  2020  9/5

  向陽地や林縁にはえる多年草。同属のヒナノウスツボに似ているが、葉は紙質(ヒナノウスツボでは膜質)で細かな鋸歯がある(ヒナノウスツボでは粗い鋸歯)。萼片は狭卵形で、やや鈍く尖る。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)100、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)153

地下に紡錘形の肥大した根が数個ある。茎は角ばった稜が4つあって四角になり、直立して高さ1mになり、ふつう上部には軟毛が生える。葉は対生してやや厚く、葉柄があり、葉身は長卵形または卵形で、長さ6-10cm、幅3-5cmになる。葉の先端はとがり、縁にはとがった鋸歯が多数ある[4][5][6]。 花期は8-9月。茎先によく分枝する円錐花序を作り、多くの花をつける。花柄は太く、長さ7-11mmになり腺毛が生える。萼は鐘形で、萼裂片は5つに深く裂け、裂片は三角状卵形で先はとがる。花冠は暗紅紫色で長さ8-9mmになり、ふくらんだ壺形で、先は唇形になり、上唇は2裂、下唇は3裂し、下唇の中央裂片は反り返る。雄蕊は4個あって花冠下唇側につき、横に広い楕円形の葯の縁が裂けて花粉を出す。仮雄蕊が1個あり、花冠上唇の中央基部につき、扇状に横に広がる。雌蕊は1個で花柱は花外に伸び出す。果実は、長さ6-9mmの卵形の蒴果になり、胞間裂開する。種子は楕円形でごく小さい。Wikipedia

  草地や低山の林縁にはえる多年生草本。茎は高さ1mほど,角ばった4稜がある。葉は対生し,厚くて卵形,細かな鋸歯がある。花期は8月。茎の先に円錐花序を伸ばし多くの花をつける。花冠はつぼ形,先は唇形の特徴的な形,暗赤紫色で長さ8-9mm。蕚裂片は披針形でとがる。 海岸がけ地の風当たりがよい草地に自生しているが,周りの高茎草本やネザサに覆われがちで個体数は少ない。山地の林下にはえるヒナノウスツボは,茎や葉が柔らかく,茎の稜はやや角ばり蕚裂片は3角状でとがる。